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墨汁は落とし方を知っていれば安心!重曹×マジックリンで劇的効果!

この記事は約6分で読めます。

墨汁=落ちない

は常識と言ってもいいくらい

墨汁ってどんなに洗濯しても

落ちないものです。


それもそのはず

墨汁って他の汚れとちがって

不溶性」なんです。


水に溶けやすい「水溶性

油に溶けやすい「油溶性」は

少なくとも溶け出やすいものが


存在するのですが

「不溶性」はその名の通り溶けない!


厳密に言うと

混ぜてある他の成分は溶け出ていきますが

黒色の主成分の炭素粒子は

服の繊維の奥底まで入り込んで出てこないんです。



なんとかしてこの粒子を掻き出して

少しでも多く取り除くのが

墨汁のついた服の洗濯方法になります。


掻き出すイメージは

歯磨き粉のCMです。


小さな粒が次々と隙間に入って

歯の汚れを掻き取っていきますよね?

重曹にはそんな研磨剤のような粒子が含まれ

更に発泡する力もあるので

頑固な墨汁汚れにも効きそうです。


さまざまなお掃除に利用できるので

最近人気のお掃除アイテムの重曹。


あなたのお家にもあるのではないでしょうか。


この記事では

そんな身近な重曹の効果を最大限発揮する

おすすめの使い方や

別のアプローチ方法について見ていきます。


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墨汁が落ちない理由を知れば落とし方も絞れます。重曹の効果をフル活用!

墨汁を落とすのに今話題なのが

重曹×マジックリンの合わせ技で

落とす方法です。


また

昔から墨汁落としに有効と言われている

ごはんつぶ

にもきちんと落ちる理由があります。


どちらも家にあるものでできるやり方です。

墨汁の汚れ落としは時間との勝負なので

ぜひ家に帰ってすぐ

お家にある物で素早く対処してくださいね。


[重曹×マジックリン]

1、濃度が濃いので同じ量の水で割ったマジックリンを

墨汁の汚れがついた箇所につける。

2、上から重曹の粉を振りかける。

3、黒い泡が出てくるので

他の場所につかないうちに流し落とす。

4、黒汚れが出なくなるまで繰り返す

数ある墨汁の落とし方の中でも

1番効果があるのではないかと

言われているのが

マジックリンと重曹の組み合わせです。

お風呂掃除や台所掃除などで

一度は手にしたことがあるかと思います。

マジックリンは中性洗剤ですが

カビの前段階であるピンク汚れなどにも効く

比較的強い洗剤です。

そして重曹は

発泡する力で汚れを浮き上がらせ

研磨剤のような粒子も入っているので

奥に入り込んだ墨汁の粒子を

掻き出すこともできます。


この2つを組み合わせることで

墨汁が付いてからの時間にもよりますが

ほとんど完全に

墨汁を取り除くことができるのです。


ただし
比較的強い洗剤であるマジックリンと

アルカリ性の重曹

どちらも何度も頻繁に使うと

服が傷んでしまいます。

袖カバーやエプロン

黒い服などで対策をした上で

どうしてもついてしまった時など

緊急の対策として覚えておくといいですね。

また

必ずゴム手袋など

作業する手を保護して行ってください。


[ごはん×洗濯洗剤]

1,ビニール袋にさくらんぼ大の量のごはんと

洗濯用洗剤を5〜6滴入れる。

2,ビニール袋の上から揉んで混ぜる。

3,できたごはん洗剤を

墨汁の汚れにすり込むように塗る。

4,繊維の流れに逆らわないように

スプーンなど硬いもので

黒くなったごはん洗剤をしごき取る。

5,ある程度汚れが取れたら

通常通り洗濯機で洗濯する。

昔から墨汁の汚れ落としとして

使われてきたごはんと

通常の洗濯洗剤でも

かなりしっかりと墨汁の汚れを

落とすことができます。

ごはんにはでんぷんが含まれています。

でんぷんのりというものがあるように

のりのような状態になったごはんが

墨汁の粒子を絡め取って

取り除くことができるのです。


でんぷんは薬剤ではないので

劇的な効果ではありませんが

ごはんで作ったのりは

建具に使えば100年は持つと言われるほど

強力な接着力をもっています。


この接着力、吸着力で

頑固な墨汁の粒子を

しっかりつかんでくれるのです。


毎日口にするごはんと毎日使う洗剤で

ここまでの効果があるなら

肌に敏感なお子さんの服でも

安心して使うことができますね。

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消える墨汁は練習用!清書用は”落ちない”ことがメリット。

なぜここまで落ちづらい墨汁が

今現在もそのまま使われているのでしょうか?

書道が字の綺麗さだけではなく

集中力など精神的にも有益なのは理解できます。


でもそれなら

絵の具でも良い気がします。


なぜここまで落ちにくいまま

墨汁が現代まで残っているのでしょうか?


実はその落ちにくさが

「作品」としての質に関わってくるからなんです。



落としやすい墨汁というものも

最近出てきていますが

こちらはあくまで

インクという扱いなのだそうです。


こういったインクは

耐光性という光に晒された時の強さがなく

飾っていると段々と脱色していきます。


また

作品として軸装する時に使うのりでも

溶け出してきてしまい

せっかく筆遣いがにじんでしまうのです。



そのためこういった落ちやすい墨汁には

作品として提出するものには

使えないといった注意書きがあったり

明らかに墨汁としては薄いものもあります。

考えてみれば、明治時代やそれ以前の

ご先祖さまや偉人の書って

かなり綺麗な状態で今でも

十分見れるような状態で

飾られていることが多いですし

そこまで立派なものでなくても

帳簿や日記など昔の書き物は

紙が燃えない限りほぼ全ての文字が

判別できる状態で残っていますよね。



それだけ
頑固な物質であるということがわかります。


洋服についてしまうのは困ったものですが

大切な作品が変わらず残しておけるというのは

とても嬉しいことですね。


大変さや優先順位は人それぞれですが

「書道の時の服は黒1色」であったり

「汚れたら時間をかけてでもちゃんと落とす」

と割り切って作品作りに取り組むのも

一つの手だと思います。

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落とし方がつかめればもっと気軽に書道が楽しめるかも。

書道は字の綺麗さはもちろん

集中力や空間認知能力

また適度な緊張からリラックス効果もあります。


落ちない墨汁との戦いと

天秤にかけるのは難しいものですが

いかに素早く対処するかや

使う洗剤や落とし方の流れさえつかめれば

落ちていくのもまた気持ちをスッキリさせる

作業になるかもしれませんよ。



落ちにくさの原理を理解すると

そこまで難しい作業ではないです。


ちょっとだけ根気強く

お洗濯頑張ってくださいね。

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