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妊婦の便秘マッサージは慎重に!知っておくべき3つの注意点!

この記事は約7分で読めます。

妊娠・出産を経験した女性の体には、

とても大きな負担が掛かります。

少しずつ元の体に戻っていきますが、

なかなか順調に進まず、

様々な体の不調を抱える人が

たくさんいらっしゃるのも事実・・・

中でも今日は、

産後の便秘について見ていきましょう。


なぜ便秘が起こるのか、

そしてその改善法などを詳しくご紹介します!

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産後は便秘になりやすい?

産後の体のトラブルで一番多いのは、

腰痛」。


出産時に大きく開いた骨盤の影響で、

妊娠前のように体重を支えることができず、

腰に負荷が掛かってしまうことで起こります。


そしてこの他に、

起こりやすい症状として挙げられるのが、

今日取り上げる「便秘」です。


それでは、なぜ産後に

「便秘」が起こりやすいのか、

その理由を見ていきましょう。


① 出産時の出血

出産時の出血により、

一時的に腸内の水分が少なくなってしまうことで、

便が出にくい状態を作ってしまいます。


② 便意の我慢

会陰切開による傷口が気になり、

「傷口が開いてしまうのではないか…」、

「いきむともっと痛くなるのではないか…」

といった心配から、

便意があっても我慢してしまう傾向にあります。


また、突然赤ちゃんが泣きだしてしまったら、

便意があっても、我慢せざるを得ない場面も

出てくることでしょう。


大腸に留まった便は、水分が徐々に

吸収されて固くなってしまうため、

結果、便秘になってしまいます。


③ 水分不足

母乳はママの血液からできているため、

授乳のたびに水分が

体から出ていくことになります。


また、慣れない子育ての毎日で、

自分の水分補給を忘れてしまったり、

食生活が乱れてしまったりすることで、

便秘になる要因を積み重ねてしまいがち。


④ 骨盤底筋の緩み

骨盤底筋は、骨盤の中にある臓器を守り、

支える役割を担っています。


妊娠・出産によって、これが弱ってしまうと、

便を押し出す力が弱くなってしまい、

便秘を引き起こします。


⑤ 直腸瘤(ちょくちょうりゅう)

直腸と膣は隣接しており、この間は脂肪などの

薄い壁で隔てられています。


出産により、直腸がこの壁を越えて

膣側にせり出してしまうことで、

うまく排便ができない状況になってしまいます。


頑固な便秘に悩む人は、

この直腸瘤になってしまっている可能性も。

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産後の便秘はマッサージが効果的?

産後の体は、想像以上の負担が掛かった結果、

妊娠前とは比べ物にならないくらい、

繊細で、もろい状態にあります。


今回ご紹介した「便秘」はもちろん、

腰痛や肩こり、冷え性といった様々な不調が

起こりやすいのも理解できるでしょう。


そんな時に試していただきたいのが、

産後マッサージ」。


日ごとに自然治癒力が働きますが、

慣れない子育てに十分に取れない睡眠、

不規則な食事などが相まって、

自然治癒を促せない日々も多いはず。

新生児を抱えたママに、

そんな優雅な時間を持てる暇はありません!」

そうお思いの方も

いらっしゃるかもしれませんが、

産後マッサージというのは、

ママの体力回復を促進してくれる、

力強い味方なのです。


産後マッサージには、大きく分けて

骨盤矯正」と

全身マッサージ」の

2種類があります。

出産で大きく広がってしまった骨盤を

正しい位置に戻す「骨盤矯正」。


体の要である“腰=骨盤”を

しっかり整えることで、

便秘はもちろん、産後起こりやすい腰痛、

恥骨痛、冷え性、尿漏れなど、

様々な症状を根本的に改善することができます。


そしてもう一方の「全身マッサージ」では、

頭部、肩、腰、足つぼなど、場所は全身に渡り、

施術方法も、もみほぐしや鍼灸などの

種類があります。


血流を促進する効果があるため、

便秘や腰痛以外にも、

睡眠の質の向上や、むくみの改善、

全身の倦怠感の改善にも効果が期待できます。

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産後のマッサージで気を付けたいことは?

「善は急げ!退院したら、すぐに通おう!」

「とりあえず近くに整体院があるから、

そこでいいよね?」

ちょっと待ってください!


とても繊細になった体に触れる

「産後マッサージ」ですから、

施術先を安易に決めるのはとても危険なんです。


マッサージを始める際に

必ず注意したいポイントを、

3つご紹介します。


① 産後1~2カ月経ってから!

一般的に産後約6~8週間は、

「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ

体が妊娠前の正常な状態に

戻ろうとする期間に当たります。


子宮が徐々に小さくなっていき、

ホルモンバランスも元の状態に

戻っていきますので、

この期間は、無理をせず、安静に

過ごすことが大切になります。


 
赤ちゃんと揃って、

産後の1ヵ月検診があると思いますので、

その時にお医者さんから、

順調に回復していますね、

という言葉をもらえたら、

マッサージをスタートできると思って

良いです。


ただし帝王切開で出産した方は、

傷口の状態がありますので、

産後2カ月以降と考えた方が安心です。


② 産後ケアを行っている施設へ!

マッサージが受けられる施設としては、

整体院、鍼灸院、リラクゼーションサロン、

カイロプラクティックが挙げられます。


家からの通いやすさも、とても重要ですが、

まず確認したいのは、

産後ケアの施術を日常的に

実施しているかどうか。


何度もお伝えしているように、

産後の体は通常とは

比べ物にならないほど繊細になっています。


産後の体に対する

知識や経験がないままに施術を行うと、

さらなる体トラブルを引き起こしてしまう

可能性も否定できません。


各施設のホームページを確認したり、

電話で相談したり、

身近に出産を経験した人がいる場合は、

話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。


③ 最適な施設を探そう!

②でご紹介した通り、

マッサージが受けられる施設は

たくさんあります。

自分の体の状態だけでなく、

立地・費用面での通いやすさなど、

総合的に判断しましょう。

それぞれの施設について、

どのような人に向いているか

ご紹介していきます。


● 整体院

  ・ 症状が比較的軽めの方におすすめ。

  ・ 骨盤や背骨など、骨を矯正することで、
   血流や筋肉の緊張を和らげる。

  ・ 6,000円/1時間ほどで、
   割引のきく回数券を発行している施設もある。

  ・ 国家資格がいらないため、
   整体師によって知識や技術に
   大きな差が出ることがある。


 ● 鍼灸院

  ・ 症状がひどい方におすすめ。

  ・ ハンドでは届かない筋肉の深部まで
   アプローチすることができる。

  ・ 費用は一律の時間制ではなく、
   症状別に変動する施設が多い。
   (目安:5,000円/1回)

  ・ 国家資格が必要なため、
   どの鍼灸院でも一定の技術を持った
   鍼灸師の施術が受けられる。


  リラクゼーションサロン

  ・ 症状が比較的軽い方におすすめ。

  ・ アロマによるエステ効果や、
   空間演出などのリラクゼーション効果も
   期待できる。

  ・ 料金は施設によって大きく差があり、
   3,000円台~30,000円程度と開きがある。

  ・ 国家資格がいらないため、
   施術者によって知識や技術に
   大きな差が出ることがある。


 ● カイロプラクティック

  ・ 症状があまりひどくない方におすすめ。

  ・ 整体同様、骨や関節を
   正常な位置に戻すことで新陳代謝を上げ、
   体の不調を整える。

  ・ 整体は東洋医学に基づくのに対し、
   カイロは西洋医学に基づく施術。

  ・ 費用は5,000円/1時間程度が相場。

  ・ 国家資格はないが、民間資格が必要のため、
   カイロプラクターは一定の知識を持っている。

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まとめ

いかがでしたか?

産後の弱った体にのしかかる、

たくさんの体トラブル。


赤ちゃんの健やかな成長のためにも、

ママの体ケアは切っても切り離せないもの。

たかが便秘、と軽く見ると、

長期にわたって不調から抜け出せなくなったり、

その他の不調を引き起こす可能性もあります。

「マッサージなんて贅沢!」と拒絶せず、

一度プロの手を借りることも、

今後の自分のため一度検討してみてください。

ママが健康であることが、

お子さまの幸せにも繋がるということ、

自分が子どもだった頃を思い出すと、

スッと腑に落ちるのではないでしょうか?

この記事をお読みいただき、

少しでも自分ケアに目を向けてくださるママが

増えることを願っております。


最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

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