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耳鳴りは何種類もある?ピーと聴こえるこの音は何?

この記事は約7分で読めます。

耳鳴りのほとんどは
他の人には聞こえません。

音は見えるものではないので

どんなものか直接共有する術は

ありませんよね。

ですが

耳鳴りにはさまざまなパターンがあり

聞こえている高さなどの特徴で

原因が推察できることもあります。


ピーという高音域の純音は

メニエール病や突発性難聴、

老人性難聴や騒音性難聴など

耳の聞こえにくさや

その前兆である可能性がある場合に

出てくる症状のことが多いです。


耳鳴りとして聴こえる音を大まかに分けると

高音域、低音域

純音性、非純音性

他人に聴こえる音

などに分けることができます。


ですが

今まで健康に過ごしてきた中

いきなり起きた耳鳴りを自分で冷静に分析し

どんなものなのか判断するのは難しいものです。


高音や低音というのは具体的に

どのような音なのでしょうか?


この記事では

高音域、低音域とは具体的にどんな音なのか

それぞれの音で考えられる病気

診断の際にどのように耳鳴りの聞こえ方を

共有していくのかについてお教えします。



あなたの体の状態に関して

インターネットの情報は

お医者さんに自覚症状を伝える

サポートとしてお使いください。


実際の診察や治療には

より細かな音の特定や

お医者さんによる耳の状態の確認

耳以外の原因の可能性など

さまざまな観点から診断されます。



決して自己判断で安心せず

少しでも症状がある場合には

耳鼻咽喉科を受診してくださいね。


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耳鳴りの種類と言われても…高音、低音ってどんな音?

耳鳴りはほとんどの場合

相手に聞かせることはできません。


音を伝える器官や神経から脳へ

音の情報が伝わるとき

聴こえるつもりでいた音が聞こえなかったことで

脳が不要な音の増幅を行なってしまうことが

原因であることが多いからです。


ですが

どのように耳鳴りが聞こえているかということが

診断において重要な情報です。


この大事な情報を

あなたとお医者さんとで

どのように共有していくのでしょうか?


一般的には問診後

耳鳴りの音の特定が必要な場合

ピッチマッチ検査

ラウドネスバランス検査といった

検査を行います。


さまざまな音の高さや大きさの中から

その耳鳴りに近い音を探していくという方法で

どんな耳鳴りがしているのかを特定していきます。


人間の耳には

20Hz(ヘルツ)から20000Hz

までの音が聞こえます。


ですが実際には

年齢や耳の衰えの程度によって

特に高音域では聞き取れない音もあるのです。


誰でも聴こえる音と言われているのは

20Hzから8000Hzくらいなのです。


イメージしやすい音で表現すると

  • グランドピアノの一番低い音が27.5Hz
  • オーケストラのチューニングの音が440Hz
  • 一般女性の話し声が1000Hz
  • ソプラノ歌手の歌声が2000Hz
  • グランドピアノの一番高い音が4168Hz
  • 携帯電話から時折聞こえる
    キーンという電子音が8000Hz

です。


また小学校で行われる聴力検査の

低い音は1000Hz

高い音は4000Hzです。


検査ではさまざまな音の高さから

自分の聞こえている耳鳴りの音に

一番近い音を探していく作業をします。


この検査を実際に受けた方が

言葉で表現していた音と

実際に探し当てた耳鳴りの周波数との

比較をした研究によるとキーンやピーといった

高い音で表現していた方の耳鳴りの音は

8000Hz


ガーやゴーといった低音で表現していた方は

500Hz以下の音の耳鳴りが

聞こえていたことがわかりました。


ここから考えると

ピアノの一番高い音よりさらに高い音や

複数の処理を行なっている最中の

スマホのような高い音

少し前に流行ったモスキート音などの音に

近いなら高音域。


ピアノの一番低い音や男性の話し声

冷蔵庫や電子レンジの唸るような音は

低音域

と呼ぶことがわかります。


実際の検査ではより細かく正確に

判断する必要がありますが、

こうして大体の音の高さのイメージがあれば

初診でもよりスムーズにお医者さんと

聴こえる耳鳴りのイメージについて共有ができますね。

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耳鳴りの音の種類で原因は突き止められるの?これが聞こえたら危ない!ってどれ?

では

聞こえてきた耳鳴りの音によって

どのような病気が考えられるのでしょうか。


聴こえる音ごとに
考えられる病気を挙げていきます。

あくまでよく言われる代表的な病気です。

耳鳴りには耳以外にも脳や他の機関の疾患

ストレスなどが原因のこともあります。


決して自己判断せず真っ先に耳鼻咽喉科を

受診するようにしてください。


[純音性]

一定の音が
フラットになり続けるものをいいます。

9割の耳鳴りは
こちらに分類されると言われています。

・高音域

メニエール病

耳の中に発生した水膨れによって

音を脳に届ける部分や平衡感覚を

司る部分を刺激してしまい

耳鳴りやめまい、耳の閉塞感や

聞こえにくさなどが現れる病気です。


原因はストレスや几帳面な性格と言われています。


突発性難聴

メニエール病と同じように

脳に音の情報を届ける器官の不具合が原因ですが、

めまいはそれほど多く発生しません。


片方の耳だけに発生することがほとんどで

早期治療開始によって効果が得られやすいです。


老人性難聴

いわゆる「耳が遠くなる」という症状です。

脳に音を届ける
神経細胞の減少によって起こります。

モスキート音などの
高音域が聞こえにくいことが多いです。


騒音性難聴

イヤホンやヘッドホンなどで

長時間大音量の音楽を聴いていたり

大きな騒音が発生する工場や

工事現場などで働く人に起こる

聞こえにくさのことを呼びます。



・低音域

急性中耳炎

耳の粘膜に細菌が入り込み鼓膜が

炎症をおこることにより

聴覚障害などが発生します。

耳の痛みを伴うことも多く

小さなお子さんでもかかりやすい病気です。


滲出性中耳炎
(しんしゅつせいちゅうじえん)

痛くない中耳炎とも呼ばれています。

組織から滲み出たものが固まって

耳の中がうまく振動できないことにより

聞こえにくさが発生します。


耳硬化症

耳の中の脳に音を伝える器官の動きが

悪くなってしまい

まず最初に耳が聞こえないという

症状が出る病気です。

治療は耳の中の音を伝える骨を取り出し

新しい人工骨と変えるという方法が

用いられることが多いです。



[非純音性]

どくどく、ぶんぶん、など

一定のリズムを刻む耳鳴りは筋性耳鳴といって

自分の脈拍を音として

感じてしまっている可能性もあります。


動脈硬化といった血管の疾患など

重大な病気が潜んでいるのかもしれません。


また中耳炎などの炎症によって

耳付近の血管の拍動が大きく聞こえている

可能性もあります。


・他人に聴こえる耳鳴り

ごくわずかですが
他の方にもきこえる耳鳴りもあります。

ほとんどは非純音性の筋性耳鳴で

耳同士をくっつけたり

聴診器で聴こえることもあります。


こちらも血流の音である可能性が高いので

より精密な検査が急がれる症状です。

聞こえ方の共有が正確な診断の第一歩です。


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まとめ

今まで経験したことがない症状は

体のどこが原因で

どこの科に行けばいいのか

この説明できちんと症状が伝わるのか

心配になりますよね。


私はインフルエンザや骨折とは

無縁の子供だったので

大人になっていざ病院に行っても

なかなか症状が伝えられず苦労しました。

耳鳴りはあなたにしかわからない症状です。


ぜひこの音の目安を

お医者さんに症状を伝える参考にしてください。


耳鳴りからの回復には

早めの治療開始がカギとなるものも多いです。


耳鳴りが出たら

1日でも早く耳鼻咽喉科を受診してくださいね。

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