こんにちは、
今回は夜もずっと止まらない…
きっつい咳についてお役に立てれば本望です。
適度な運動、バランスの摂れた食生活、十分な睡眠。
毎日元気で過ごすための3大鉄則ですよね。
でもどれだけ気を付けていたとしても、
突然の体調不良は誰にでも起こり得るもの。
皆さん一度は咳が止まらなくて
死にそうな思いをした経験が
あるのではないでしょうか?
「これじゃあ、いい加減休めない!
病院に駆け込もう!」
ただの咳ではないこのひどい咳X_X
あなたはそんな時、何科を受診しますか?
どうして咳が出るの?
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2021/03/咳 止まらない1.jpg)
“咳”とは、”咳嗽(がいそう)”とも呼ばれる、
生体防御反応の一種です。
外側から侵入してきた異物に対して、
体内に危険なものを入れるまい!と、
体が自然に反応してくれているのですね。
口・鼻からウイルスや埃、
煙などが侵入してくると、
喉や気管にある防御センサーが察知。
咳中枢に指令を送ることで、
反射的に”咳”が出るようになっています。
「咳が続くと夜も眠れない・・・
とりあえず咳止め薬でも飲むか。」
そんな風に、
とりあえず市販薬を使っている方も
多いのではないでしょうか?
たかが”咳”。
症状を封じ込めて原因は見て見ぬフリ。
それって実はとっても危険な行動なんですよ!
一言に”咳”と言っても、原因は本当に様々で、
思いもよらぬ大病である可能性も否定できません。
咳の原因って?
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2021/03/咳も止まらないけど痰も止まらない!これって何!?.jpg)
咳は、症状が続く期間によって、
下記の3種類に分類されます。
① 急性の咳:3週間未満
② 遷延(せんえん)性*の咳:3~8週間未満
* 症状がなかなか治らず、しつこく続くこと
③ 慢性の咳:8週間以上
①の場合は、ウイルスや細菌が原因の風邪、
インフルエンザ、急性気管支炎、
副鼻腔炎などが原因で起こるため、
服薬と安静にすることで症状が治まってくるものです。
咳に加えて、痰を伴うことが多く、
これは異物を外に出そうと、
気管支の分泌物が増えて塊となることで発生します。
しかし②や③になってくると、
ウイルスや細菌が原因ではない可能性が高まってきます。
咳喘息やアトピー性喘息の可能性、
肺炎や肺結核、肺がんまでもが、
原因として疑われるようになってくるため、
きちんとした検査が必要です。
喫煙される方で長引く咳が気になる場合は、
治療法が最もシンプル(=喫煙)ですが、
喫煙もなく、咳が長引く際は、
ぜひ一度病院で検査してみてはいかがでしょうか?
ただ①であったとしても、
放っておくことで
肺炎に発展する危険性もありますので、
なるべく早くに病院で診てもらう方が、
結果的に体にもお財布にも優しい選択だと言えます。
何科を受診すればいいの?
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2021/03/e560c83b90620c435f7e7b5dba6db482_s.jpg)
● 急性の咳の場合:
まずは「内科」を受診されることをおすすめします。
通常の急性の咳であれば、
大半は内科で診断することができるためです。
ご参考として、このような症状であれば、
一度「内科」を受診してみてください。
- 咳がひどくて眠れない
- 息吸って吐くときに、喘鳴(ヒューヒューとした音)がする
- 咳の方が、喉の痛みや鼻水などの他の症状よりもつらい
- 風邪を引いて、咳だけが残ってしまった
もう1つ、受診先として挙げられるのは、
「耳鼻科」です。
こちらは、以下のような症状に当てはまる方は、
受診を検討してみてください。
- 咳よりも、声枯れや喉の痛みの方がつらい
- 鼻水や鼻づまりに加え、頬骨や目の奥が痛い
- 靴を履くときなど、頭を下にしてかがむと顔の中心が痛い
- のどが痛すぎて、水も食べ物も飲み込めない
- 内科を受診したが、症状が良くならない or 治りきらない
基本的には「内科」も「耳鼻科」も、
気道を診察してくれるのですが、
- 内科: 喉から下(=喉・気管・気管支)
- 耳鼻科: 喉から上(=喉・鼻)
が、それぞれの担当分野であることを覚えておくと、
今後の受診の参考になるかもしれません。
● 3週間以上続く咳の場合:
これだけ長期に咳が続く場合は、
「内科」または「呼吸器内科」を
受診することがおすすめです。
ここまでくると、
ウイルスや細菌が原因である可能性は
低くなってきますので、
胸部のレントゲンを含めた検査と診察が必要です。
その他、診断が難しい部分ではありますが、
現代のストレス社会に影響された
「心因性の咳」というのも増えています。
従来は子どもに多い病気でしたが、
現在は大人にも見られるようになってきました。
この場合は、
肺がんや結核など、
重度な呼吸器系の病気ではないことを確認した上で、
お薬を使った治療と心のケアを行っていくことが大切です。
まとめ
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2021/03/咳 止まらない2.jpg)
一言に”咳”と言っても、
期間によって分類があるなんて、ご存知でしたか?
とりあえず市販薬を飲んでおこう、
近くの病院に駆け込めばいい、
そんな安易な発想では、後々大事に至る可能性があることを、
どれだけの方が意識しているでしょうか?
“咳”が出たら、まずは「内科」を受診すること。
それでも治らないときは「耳鼻科」や
「呼吸器内科」にぜひ一度相談してみてください。
何もなければ、それで一安心!
思いっきり日常生活を
楽しむことができるじゃないですか。
脅すつもりはありませんが、
健康な体は当たり前ではありません。
楽しいことも、苦しいことも、
健康な体があるから、体験することができるのです。
自分のためだけではなく、
近くで支えてくれる家族や友だちのためにも、
自分を大切に、手厚くケアしてあげてくださいね。
コメント