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鼻水が出るというのは
風邪症状の中でも厄介なものです。
私も
呼吸が乱され集中力が格段に落ちるので
体は元気なのに普段より格段に
効率の悪い自分に
イライラする期間です。
そんな鼻水は
思い返してみるといろんな色や
状態がありますよね。
水のように垂れてくる鼻水は
まだかわいらしいものですが
黄色くネバネバとしたものは
寝起きにガチガチに固まっていたり
鼻の穴を塞ぐように溜まったりと
あまり大っぴらには話せないような
悩みもある厄介者です。
そんな黄色のネバネバした鼻水は
風邪菌の死骸や
菌と戦った白血球の残骸が含まれています。
風邪のひき始めというよりは
治りかけのころに多く
戦っている最中から
残骸を体の外に出し切るまで続きます。
この記事では
一般的な風邪症状における鼻水の変化や
よくある黄色くネバネバした鼻水でも
注意したい症状について
見ていきたいと思います。
鼻水の黄色いネバネバは死骸?!風邪の治りかけのサインです。
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2022/02/鼻水-黄-ネバネバ-副鼻腔炎1-150x150.jpg)
風邪とは喉や鼻からウイルスや細菌が
入り込むことによって発症します。
そのウイルスの特性や強さによって
RSウイルスやアデノウイルスといった
病名がつくこともありますが
こうしたウイルスも
「ただの風邪」と言われるような風邪も
発症のしかたは基本的に同じです。
そのウイルスと
戦っているから熱が出るし
死滅した菌を
排出するから
咳や鼻水が出るのです。
そんな
風邪の発症から完治までの流れの中で
一般的に鼻水は
サラサラ透明
↓
ネバネバ黄色
↓
痰が絡む
という流れをとることが多いと言われます。
あなたが風邪の時も
そうなのではないでしょうか?
同じ鼻水でも
ひき始めと治りかけで状態が違うのには
きちんとワケがあるのです。
[サラサラ透明な鼻水の役割]
まず
ウイルスが鼻に入ってくると
鼻はそれ以上奥に進ませないように
ウイルスを流し出そうとします。
これが
サラサラした透明な鼻水です。
最初にお話ししたような
ウイルスの死骸や白血球は入っていないので
無色透明サラサラのことが多いのです。
また
逆に菌やウイルスを胃まで流し落として
胃酸によってやっつけてしまう
といった戦い方もあります。
この状態の間に
きちんと鼻をかんだり
手洗いうがいを徹底すれば
完全に菌やウイルスを出し切って
風邪を発症させずに済むかもしれませんね。
[ネバネバ黄色の鼻水の役割]
最初の防御を超えて風邪を発症させてしまうと
体内では白血球など免疫力で
菌やウイルスと戦いが始まります。
体は体温を上げいわゆる
“風邪を引いている”状態になるのです。
戦いも終盤に差し掛かると
死滅した菌やウイルス
戦い終えた白血球など
体には不要の残骸が多く発生します。
これを体外に排出するのも
鼻水の役割です。
先程の鼻水と違い
混ざり物が多い鼻水なので
色が付き粘度も上がるんですね。
[治りかけに咳が出る理由]
サラサラの鼻水に胃まで
流し落とす役割があるように
鼻はその下の喉、食道や気道へ
繋がっています。
鼻から喉に流れ落ちた鼻水は
痰として体の外に排出されるのです。
ですのでこの段階の咳は
コンコンという咳ではなく
ゲホッゲホッといった
ゴロゴロと痰が絡んだ咳が多くなります。
うちの子供もそうなのですが
本人は元気いっぱいなのに
咳だけ見るとこの頃の方が
むしろひどい風邪に見えてしまいます。
なかなか遊びに連れ出すこともできず
イライラが溜まってしまう残念な
期間ですよね。
鼻水がまだ鼻にあるうちに
吸ってしまったりせず
きちんと鼻をかんで外に排出すれば
喉に流れ落ちる鼻水を少なくできるので
痰の絡みを抑えることが
できるかもしれません。
鼻水がなかなか治らない。黄色くネバネバした鼻水は副鼻腔炎の可能性も?
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2022/02/鼻水-黄-ネバネバ-副鼻腔炎2-150x150.jpg)
基本的には
よくある風邪症状として
じきに治っていく鼻水ですが
中にはなかなか治らない
黄色くネバネバした鼻水もあります。
ここでは
黄色くネバネバした鼻水でも
一度受診しておきたい病気について見ていきます。
[アレルギー性鼻炎]
花粉やハウスダストに
過剰に反応してしまう症状のアレルギー性鼻炎。
鼻に入ってきたものを追い出すために
最初のうちは
無色透明のサラサラな鼻水が出ますが
進行すると
黄色くネバネバした鼻水に変わります。
熱などの風邪症状がないのに
黄色くネバネバした鼻水が続く時や
特定の場所で起こることが多い場合は
アレルギー性鼻炎の可能性があります。
[副鼻腔炎]
風邪などが原因で免疫力が落ち
感染してしまった菌が
副鼻腔と呼ばれる鼻の奥に広がる空間にまで
進んでしまった状態です。
副鼻腔は普段は空気で満たされ
鼻の中の調湿や換気を行なっています。
その副鼻腔に膿のように鼻水が溜まり
正しい空気の流れが滞ってしまうため
炎症を起こしてしまっているのです。
風邪に続いて起こることが多いのですが
そのまま2〜3ヶ月治らない状態を
慢性副鼻腔炎と呼びます。
ひどくなると
内視鏡手術が必要になることもあるので
早めの受診が必要な病気です。
[真菌性副鼻腔炎]
風邪のウイルスではなく
真菌というカビの一種が原因の
副鼻腔炎です。
黄色くネバネバした鼻水以外に
頭痛や嗅覚に異常が出ることもあり
風邪と間違われやすい症状です。
ですが
風邪ではなく菌なので抗菌剤が
処方されることが多く
自己判断ができない病気です。
[異物]
小さな子供は
穴にものを入れるのが好きです。
それは
ちっちゃな自分のお鼻の穴でも同じです。
誤飲と同じくらい注意が必要なのです。
鼻に異物が入った場合も
そのまま気づかずに炎症を起こしてしまうと
黄色くネバネバした鼻水が出ます。
スコープやピンセットが揃い
対応にも慣れている耳鼻科なら
鼻の中を傷つけずに
異物を取ることもできます。
異物が取れて炎症が治れば
鼻水も治まることが多いですよ。
いつもの風邪パターンと違うなら病院へ。
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2022/02/鼻水-黄-ネバネバ-副鼻腔炎3-150x150.jpg)
大人になると何度か風邪を引いて
自分の風邪のパターンが
わかってくるかと思います。
そろそろ鼻水が治まるのに
今回はなかなか止まらない
といったいつもと違う症状があるなら
必ず病院へ行きましょう。
鼻の症状は
内科でも耳鼻科でも
診てもらうことが出来ますよ。
たかが鼻水とはいえ
長引くと鼻の中も外も荒れますし
病気の可能性もない訳ではありません。
早めの受診で
すっきりと治したいですね。
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