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妊娠・出産を経験した女性の体には、
とても大きな負担が掛かります。
少しずつ元の体に戻っていきますが、
なかなか順調に進まず、
様々な体の不調を抱える人が
たくさんいらっしゃるのも事実・・・
中でも今日は、
産後の便秘について見ていきましょう。
なぜ便秘が起こるのか、
そしてその改善法などを詳しくご紹介します!
産後は便秘になりやすい?
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産後の体のトラブルで一番多いのは、
「腰痛」。
出産時に大きく開いた骨盤の影響で、
妊娠前のように体重を支えることができず、
腰に負荷が掛かってしまうことで起こります。
そしてこの他に、
起こりやすい症状として挙げられるのが、
今日取り上げる「便秘」です。
それでは、なぜ産後に
「便秘」が起こりやすいのか、
その理由を見ていきましょう。
① 出産時の出血
出産時の出血により、
一時的に腸内の水分が少なくなってしまうことで、
便が出にくい状態を作ってしまいます。
② 便意の我慢
会陰切開による傷口が気になり、
「傷口が開いてしまうのではないか…」、
「いきむともっと痛くなるのではないか…」
といった心配から、
便意があっても我慢してしまう傾向にあります。
また、突然赤ちゃんが泣きだしてしまったら、
便意があっても、我慢せざるを得ない場面も
出てくることでしょう。
大腸に留まった便は、水分が徐々に
吸収されて固くなってしまうため、
結果、便秘になってしまいます。
③ 水分不足
母乳はママの血液からできているため、
授乳のたびに水分が
体から出ていくことになります。
また、慣れない子育ての毎日で、
自分の水分補給を忘れてしまったり、
食生活が乱れてしまったりすることで、
便秘になる要因を積み重ねてしまいがち。
④ 骨盤底筋の緩み
骨盤底筋は、骨盤の中にある臓器を守り、
支える役割を担っています。
妊娠・出産によって、これが弱ってしまうと、
便を押し出す力が弱くなってしまい、
便秘を引き起こします。
⑤ 直腸瘤(ちょくちょうりゅう)
直腸と膣は隣接しており、この間は脂肪などの
薄い壁で隔てられています。
出産により、直腸がこの壁を越えて
膣側にせり出してしまうことで、
うまく排便ができない状況になってしまいます。
頑固な便秘に悩む人は、
この直腸瘤になってしまっている可能性も。
産後の便秘はマッサージが効果的?
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産後の体は、想像以上の負担が掛かった結果、
妊娠前とは比べ物にならないくらい、
繊細で、もろい状態にあります。
今回ご紹介した「便秘」はもちろん、
腰痛や肩こり、冷え性といった様々な不調が
起こりやすいのも理解できるでしょう。
そんな時に試していただきたいのが、
「産後マッサージ」。
日ごとに自然治癒力が働きますが、
慣れない子育てに十分に取れない睡眠、
不規則な食事などが相まって、
自然治癒を促せない日々も多いはず。
「新生児を抱えたママに、
そんな優雅な時間を持てる暇はありません!」
そうお思いの方も
いらっしゃるかもしれませんが、
産後マッサージというのは、
ママの体力回復を促進してくれる、
力強い味方なのです。
産後マッサージには、大きく分けて
「骨盤矯正」と
「全身マッサージ」の
2種類があります。
出産で大きく広がってしまった骨盤を
正しい位置に戻す「骨盤矯正」。
体の要である“腰=骨盤”を
しっかり整えることで、
便秘はもちろん、産後起こりやすい腰痛、
恥骨痛、冷え性、尿漏れなど、
様々な症状を根本的に改善することができます。
そしてもう一方の「全身マッサージ」では、
頭部、肩、腰、足つぼなど、場所は全身に渡り、
施術方法も、もみほぐしや鍼灸などの
種類があります。
血流を促進する効果があるため、
便秘や腰痛以外にも、
睡眠の質の向上や、むくみの改善、
全身の倦怠感の改善にも効果が期待できます。
産後のマッサージで気を付けたいことは?
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「善は急げ!退院したら、すぐに通おう!」
「とりあえず近くに整体院があるから、
そこでいいよね?」
ちょっと待ってください!
とても繊細になった体に触れる
「産後マッサージ」ですから、
施術先を安易に決めるのはとても危険なんです。
マッサージを始める際に
必ず注意したいポイントを、
3つご紹介します。
① 産後1~2カ月経ってから!
一般的に産後約6~8週間は、
「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ
体が妊娠前の正常な状態に
戻ろうとする期間に当たります。
子宮が徐々に小さくなっていき、
ホルモンバランスも元の状態に
戻っていきますので、
この期間は、無理をせず、安静に
過ごすことが大切になります。
赤ちゃんと揃って、
産後の1ヵ月検診があると思いますので、
その時にお医者さんから、
順調に回復していますね、
という言葉をもらえたら、
マッサージをスタートできると思って
良いです。
ただし帝王切開で出産した方は、
傷口の状態がありますので、
産後2カ月以降と考えた方が安心です。
② 産後ケアを行っている施設へ!
マッサージが受けられる施設としては、
整体院、鍼灸院、リラクゼーションサロン、
カイロプラクティックが挙げられます。
家からの通いやすさも、とても重要ですが、
まず確認したいのは、
産後ケアの施術を日常的に
実施しているかどうか。
何度もお伝えしているように、
産後の体は通常とは
比べ物にならないほど繊細になっています。
産後の体に対する
知識や経験がないままに施術を行うと、
さらなる体トラブルを引き起こしてしまう
可能性も否定できません。
各施設のホームページを確認したり、
電話で相談したり、
身近に出産を経験した人がいる場合は、
話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
③ 最適な施設を探そう!
②でご紹介した通り、
マッサージが受けられる施設は
たくさんあります。
自分の体の状態だけでなく、
立地・費用面での通いやすさなど、
総合的に判断しましょう。
それぞれの施設について、
どのような人に向いているか
ご紹介していきます。
● 整体院
・ 症状が比較的軽めの方におすすめ。
・ 骨盤や背骨など、骨を矯正することで、
血流や筋肉の緊張を和らげる。
・ 6,000円/1時間ほどで、
割引のきく回数券を発行している施設もある。
・ 国家資格がいらないため、
整体師によって知識や技術に
大きな差が出ることがある。
● 鍼灸院
・ 症状がひどい方におすすめ。
・ ハンドでは届かない筋肉の深部まで
アプローチすることができる。
・ 費用は一律の時間制ではなく、
症状別に変動する施設が多い。
(目安:5,000円/1回)
・ 国家資格が必要なため、
どの鍼灸院でも一定の技術を持った
鍼灸師の施術が受けられる。
● リラクゼーションサロン
・ 症状が比較的軽い方におすすめ。
・ アロマによるエステ効果や、
空間演出などのリラクゼーション効果も
期待できる。
・ 料金は施設によって大きく差があり、
3,000円台~30,000円程度と開きがある。
・ 国家資格がいらないため、
施術者によって知識や技術に
大きな差が出ることがある。
● カイロプラクティック
・ 症状があまりひどくない方におすすめ。
・ 整体同様、骨や関節を
正常な位置に戻すことで新陳代謝を上げ、
体の不調を整える。
・ 整体は東洋医学に基づくのに対し、
カイロは西洋医学に基づく施術。
・ 費用は5,000円/1時間程度が相場。
・ 国家資格はないが、民間資格が必要のため、
カイロプラクターは一定の知識を持っている。
まとめ
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いかがでしたか?
産後の弱った体にのしかかる、
たくさんの体トラブル。
赤ちゃんの健やかな成長のためにも、
ママの体ケアは切っても切り離せないもの。
たかが便秘、と軽く見ると、
長期にわたって不調から抜け出せなくなったり、
その他の不調を引き起こす可能性もあります。
「マッサージなんて贅沢!」と拒絶せず、
一度プロの手を借りることも、
今後の自分のため一度検討してみてください。
ママが健康であることが、
お子さまの幸せにも繋がるということ、
自分が子どもだった頃を思い出すと、
スッと腑に落ちるのではないでしょうか?
この記事をお読みいただき、
少しでも自分ケアに目を向けてくださるママが
増えることを願っております。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。