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鼻水がはよくある風邪症状ですが
思い出してみると
風邪の経過に応じて
色や状態が少しずつ変わっていきますよね。
緑色がかっている鼻水には
ウイルスやそのウイルスと戦った
白血球の死骸が含まれています。
つまり
治りかけの時に出てくるものなのです。
熱が出るか出ないかに関わらず
体の中でのウイルスとの戦いが終わり
体には不要なものを排出しているのです。
でも、中には鼻の中で炎症を起こしている
サインであることもあるんです。
ただの風邪と
軽く見てしまいがちな鼻水ですが
炎症を起こしていると聞くと
少し心配になりますよね。
この記事では
風邪の始まりから終わりまで
その経過のなかで鼻水の状態は
どのように変化するのか
風邪を少しでも早く治すコツ
について見ていきたいと思います。
鼻水が緑色でネバネバしているのは戦った証?風邪のひき始めから終わりまで。
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2022/04/鼻水-緑-治りかけ1-150x150.jpg)
まずは
風邪のひき始めから終わりまでを順に
風邪の経過を見ていきましょう。
ウイルスの侵入を防ぐ]
風邪のひき始めの鼻水は
ウイルスをこれ以上体内に
侵入させないために流れます。
まだ、体の表面にただ
くっついているだけのウイルスを
まるでシャワーで洗い流すかのように
サラサラと大量の鼻水で外に追い出すのです。
もう一つのウイルスの侵入口である喉でも
咳で喉の粘膜に張り付いたウイルスを
追い出そうとします。
喉と鼻は繋がっているので
鼻水の一部は
喉の方に垂れていくこともあります。
この鼻水もまた
咳として外に排出されるんです。
この場合は
少し痰が絡んだような咳になることもあります。
咳であっても鼻水であっても
排出しようとしているものを
残したままにしてしまえば
体の奥まで侵入するのを
許してしまうことになります。
鼻水を吸ってしまったり
咳を我慢してしまうと
ウイルスの方を
助けてしまうことになるんです。
[発熱中
ウイルスを攻撃し死滅させる]
ウイルスが体の中に侵入すると
白血球が反応して
ウイルスとの戦いが始まります。
ウイルスとの戦いは
白血球の捨て身の戦いです。
ウイルスを見つけると
自らの中に取り込んで消化してしまいます。
そして
そのまま死骸として外に
排出されてしまうのです。
先程のシャワーのような鼻水と違い
ウイルスや白血球の死骸が混ざっているので
ネバネバした、色のついた
鼻水になるんです。
また発熱には
この白血球の戦いを手助けし
ウイルスの動きを妨げる役割があります。
白血球などの免疫細胞は
体温が上がることによって活発になり
細胞の数も増えます。
つまり戦う兵隊の頭数が増えるんです。
逆にウイルスにとっては
体温の高い体は生死を脅かす環境になります。
ウイルスの繁殖には
気温が低く乾燥した環境が必要です。
40°Cを超える環境では
死滅すると言われています。
熱が出るというのは
それ自体が悪いことのように思われがちですが
むしろ免疫細胞を助太刀する
とても重要な働きなんです。
[風邪の治りかけ
ウイルスや白血球の死骸を排出する]
白血球やウイルスの死骸の排出は
一度に大量にはできないので
熱が下がってもしばらく続きます。
一生懸命働いてくれた細胞ですが
体にはもう不要な存在です。
正常な体の働きのためには
一刻も早く体の外へ排出する必要があります。
鼻水として排出されるのはもちろん
咳としても排出されます。
また
この鼻水も喉の方へ落ちて
痰の絡んだ咳になります。
鼻水を吸ってしまうと
いつまでも排出が終わりませんし
痰となって出てくるだけなので
二度手間です。
きちんと鼻をかんで
早くだしきってしまうのが得です。
[なかなか治らない鼻水は
副鼻腔炎の可能性も]
色のついた鼻水は
ほとんどの場合治りかけで
何日かすると落ち着きます。
ですが
中にはこのまま副鼻腔炎に
移行してしまう場合もあるんです。
黄色よりも緑色の鼻水の方が
副鼻腔炎で炎症を起こしている
可能性が高いようです。
副鼻腔炎とは
簡単に言うと”鼻水がいつまでも
治らないこと”を言います。
鼻水が長引く事で炎症が起き
いつも空であるはずの副鼻腔に
膿が溜まってしまっているのです。
明らかにウイルスの排出は
終わっているであろう
というくらい日数が経っているにも関わらず
いつまでも鼻水が治らない
むしろ
色や臭いが強くなっているなら
たかが風邪と放っておかずに
耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻水が緑色ならもうそろそろ治る?風邪を論理的に治すコツ。
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2022/04/鼻水-緑-治りかけ2-150x150.jpg)
風邪は咳や鼻水、発熱など
それ自体はよくある症状で心配はしなくても
厄介なものであることに変わりはありません。
特に忙しい方ほど
仕事に穴を空けるくらいならと
無理をして働き続けてしまいます。
でも
咳も鼻水も発熱も
風邪を治すために
体が起こす最も効率的な方法です。
必要なだけ鼻水を出し
必要なだけ熱を出しているだけなので
体も心も休ませて戦いに協力するのが
実は最も効率的な治し方なんです。
それに
「早く治らないかなー」と
ただ待っているのではなく
具体的に対処する論理が分かっていれば
「建設的な行動ができた」と
納得できるのではないでしょうか。
ここでは
風邪を少しでも早く治すためにできる
風邪中の過ごし方のコツについて
見ていきます。
[発熱前の鼻水や咳]
・鼻水を出す
せっかく排出しようとしている鼻水を
体に留めてしまってはウイルスの方を
手助けしてしまうことになります。
こまめに鼻をかんで
できる限り
ウイルスを外に追い出しましょう。
・うがいをする
喉もまた
ウイルスの入口になります。
こまめにうがいをして
喉からの侵入も防ぎましょう。
こまめに水分を摂ることも有効です。
胃まで流してしまえば
胃酸によってウイルスを
死滅させることが出来ます。
ウイルスの侵入口は
あくまで”粘膜”です。
喉や鼻の粘膜から
ウイルスを取り除くことを考えましょう。
・体を温め加湿する
ウイルスの大敵は”熱”と”湿度”です。
生きにくい環境を作って
ウイルスの侵入を防ぎましょう。
[発熱してしまったら]
・エネルギー源を絶やさない
熱を発生させるのにもエネルギーが必要です。
体調が悪い中でも楽に取れる食事で
風邪と戦う体力をつけましょう。
・心と体を休める
発熱も
鼻水や咳がある中で呼吸するのも
体力を使います。
病は気からといいますが
何も気兼ねすることなくゆっくり休める事が
風邪から回復するために必要な
事なのではないでしょうか。
仕事や学校の事は一旦脇へ置いて
深く眠れるようにできるといいですね。
・体を温め加湿する
熱が上がりきるまでは
体は発熱しようとパワーを使っています。
その加勢ができるように
体を温め加湿しましょう。
[熱が下がってきたら]
・栄養を取り体力を付ける
体調が悪いと
十分に食事が取れないにもかかわらず
発熱で体力を消耗し
体を元の状態に戻す体力が足りていません。
体を休めつつも
しっかりと栄養になるものを食べて
早く元の状態に戻れるようにしましょう。
・鼻水や咳を出し切る
鼻水や咳に含まれているウイルスは
既に死滅した物がほとんどですが
鼻水が残っているのは
普通の状態ではありません。
きちんと出し切らないことには
鼻水の出る不快感は無くなりません。
鼻をかんだり
喉に落ちて痰が絡むようならうがいをして
なるべく早く出し切るようにしましょう。
少しでも早く風邪を治すために。
![](https://www.tohokukk.jp/wp-content/uploads/2022/04/鼻水-緑-治りかけ3-150x150.jpg)
風邪は厄介なものです。
きちんと滞りなく
月〜金まで働くことを前提とした生活は
数日間お休みするのも躊躇してしまうくらい
立て直すのが難しいもの。
でも
ここで無理をしてしまうと
適切な時間で対処できるはずだった風邪を
逆に長引かせてしまうかも知れません。
抗わずに
少し体の手助けをしながらゆっくり休むのが
実は1番手っ取り早く風邪を治す方法なんです。
自分が
建設的な論理的な行動を取れているという事も
気持ちを整えて休むのに良いですね。
少しでも早く治して
またアクティブに活動できるといいですね。
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